結婚式二次会会場の貸切最低保証とは?知らないと大損する理由も解説

結婚式二次会の会場を探している際に耳にするのが会場ごとに設定されている貸切最低保証という単語。普段、あまり耳にしない言葉ですよね。

とは言え、結婚式二次会の会場を予約するにあたり、貸切最低保証はとても重要なものになります。

この記事では、

  • 貸切最低保証とは何?
  • どのくらいの貸切最低保証が妥当?
  • 貸切最低保証は交渉可能なの?

といった、結婚式二次会会場の貸切最低保証に関するよくある質問に答えていきたいと思います。

貸切最低保証についてしっかり理解しておかないと、後で大きな金額を損する事にもなりかねません。

結婚式二次会会場を本予約する前に、是非、チェックしておいてください。

結婚式二次会会場の貸切最低保証とは?

貸切最低保証とは、文字通り会場を貸切る際に最低限の売上げを保証する金額を指します。

貸切をすると当たり前ですが、その会場は通常営業をする事ができません。貸切る代わりに、通常営業時に得られる分の最低限の金額は支払ってね、というのが貸切最低保証というものになります。

貸切最低保証の計算例

例えば、貸切最低保証が25万円と設定されている際、

  • 4,000円のコースの場合は、63名でクリア
  • 5,000円のコースの場合は、50名でクリア
  • 6,000円のコースの場合は、42名でクリア

となります。

もし、当日の人数が貸切最低保証に満たない場合も、貸切最低保証をクリアする分だけの料金を支払わなければなりません。

貸切最低保証は会場ごとに異なる

貸切最低保証がいくらに設定されているかは会場ごとに異なります。また、土曜と日曜、はたまた昼間か夜かで最低保証が変わる会場もあります。

貸切最低保証は通常営業時の売上げ金額を元に算出される事が多く、

  • 広い会場は高い
  • 土日に賑わう繁華街にある会場は高い
  • ビジネス街で土日が閑散としている会場は安い
  • 貸切パーティーを取りたいと思っている会場は安い

といった傾向があります。

貸切最低保証は実際に会場の人に確認をしてみてください。

貸切最低保証に含んで良いものを確認しよう

貸切最低保証は通常、コース料金×人数でクリアすべき金額になります。

しかし、会場によっては、ウェディングケーキやプロジェクター使用料などのオプションを貸切最低保証の計算に加える事ができる場合があります。

もし貸切最低保証に届かない場合は、オプションを加えて調整するのも手段の一つです。

どのくらいの貸切最低保証の会場を結婚式二次会で使うべきか?

実際に、どのくらいの金額に設定されている貸切最低保証の会場を予約するべきなのでしょうか?

それはズバリ、出席するゲストの人数によって決まってきます。

と言っても、結婚式二次会の会場を予約するのは遅くとも当日から2~3ヶ月前。まだゲストの招待も始めてない段階です。

その時期に当日、何名が出席するのかを正確に把握する事は難しいかと思います。

実際のところ、招待した人数がそのまま当日出席する事は稀で、想定よりも人数が減る事の方が圧倒的に多いです。

これまで1,000組を超える結婚式二次会の幹事を務めさせて頂いた経験から、平均的には予定人数の1~2割少ない人数が当日の出席人数になると言えます。

  • 予定60名の場合、当日出席は50名前後
  • 予定80名の場合、当日出席は70名弱

その為、予定人数ギリギリでクリアできる最低保証の会場を選ぶのはおすすめしません。

目安として、予定人数より10名以上少ない人数でクリアできる貸切最低保証の会場を選ぶのがおすすめです。

絶対に選んではいけない会場

信じられないことに、貸切最低保証が会場のキャパシティを越えて設定されている会場というのが実際に存在します。

どう考えても立食で60名入ると満員のクラブのようにキツキツになる広さの会場で、貸切最低保証が70名以上でクリアになる金額に設定されていたりします。

おそらく、通常営業の単価が高く、パーティーを受けてしまうと売上げが下がってしまう為、敢えて貸切最低保証が常識より高く設定されているのでしょう。

経験上、そういった会場は、結婚式二次会へのモチベーションがすごく低く、当日の接客などもずさんなケースが多いです。

どんなに雰囲気が良かったりする会場でも、貸切最低保証の設定がおかしいなと思ったら結婚式二次会で使用してはいけません。

結婚式二次会会場の貸切最低保証の交渉について

貸切最低保証の金額を交渉して下げる事は非常に難しいです。

最初に説明した通り、貸切最低保証は会場にとって売上げ保証のようなものです。

最低保証を下げて貸切営業するくらいなら、通常営業をした方が売り上げが上がるのなら、そうしたいのがお店の経営者として当然の判断となります。

その為、基本的には貸切最低保証は交渉しても下がらないと思ってください。

貸切最低保証が交渉して下がるケースはある

とは言え、交渉する事で貸切最低保証が下がるケースもあります。

前提条件として、本予約をする前に交渉する必要があります。予約確定した後、貸切最低保証が下がった例はありません。

本予約前であれば、以下の点を交渉材料にしてみてください。

  • 他の会場と迷っていることを伝える
  • 具体的な希望金額を伝える

結婚式二次会の日時などによっては、最低保証金額を下げてくれる場合があります。

また、最低保証金額が下がらないとしても、ウェディングケーキなどをサービスで付けてくれる事もあるので、交渉はダメもとでしてみると良いのかなと思います。

貸切最低保証を交渉して上げてもらうケースもある

貸切最低保証での交渉は、金額を下げてもらうばかりではありません。敢えて上げてもらう交渉をする場合もあります。

例えば、コース料金が5,000円、貸切最低保証が25万円の会場で、予定人数85名だったとします。

予定より少し減って80名の出席だとしても、80名×5,000円=40万円で貸切最低保証は余裕でクリアとなります。

そういう場合は、貸切最低保証を上げてもらい、代わりにコース料金を安くしてもらう交渉をします。

「貸切最低保証を30万円にして良いから、コース料金を4,500円にしてもらえませんか?」

といった具合に交渉するわけです。

なお、具体的にはコース料金を下げてもらう代わりに料理は1品減らしてもらったりといった細かな交渉もします。

会場の店長さんに金額を決める権限がある場合は、この交渉は結構成功するので、予定人数が貸切最低保証より多い場合は、試してみて下さい。

結婚式二次会会場の貸切最低保証 まとめ

結婚式二次会会場を予約する際に重要な貸切最低保証について説明してきました。

  • 貸切最低保証は会場の売上げ保証である
  • 予定人数̠̠-10名でクリアできる貸切最低保証の会場を選ぶ
  • 貸切最低保証の交渉をするなら本予約前

不親切な会場の場合、下見時や予約時に貸切最低保証について提示してくれない事もあります。

その場合、後になって揉めることがほとんどですので、必ず本予約前に貸切最低保証がいくらに設定されているかを確認するようにして下さい。

結婚式二次会の費用において、会場への支払いは大きな割合をしめます。余計な負担が増えないように、貸切最低保証について理解して会場を決めてください。